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ネット系葬儀社・ポータルサイトの特徴と違いを徹底解説

あなたが見ている葬儀社や葬儀場のサイト、それは公式サイトでしょうか?
ネット系葬儀社かポータルサイトの一ページかもしれません。
「小さなお葬式」「よりそうお葬式」「いい葬儀」「安心葬儀」など様々なネット系葬儀社やポータルサイトがあり、それぞれ性質が異なります。
サイトの種類によっては、自分が望んでいない葬儀社に依頼することになる可能性も。
この記事ではそれぞれどんな特徴があるのか?を詳しく紹介します。

全国統一価格型

全国統一価格型は、ネット系葬儀社が全国で同じ価格のプランを用意します。
「小さなお葬式」「よりそうお葬式」が代表的なネット系葬儀社です。CMなども放送されているので目にしたことがあるのではないでしょうか?

サイト上に表示されている電話番号や、問合せフォームから連絡をすると、まず対応するのはコールセンターのスタッフ。
そして、お客様の住んでいる地域や希望を聞いたうえで、提携先の地元の葬儀社に割り振ります。
そのため実際に葬儀を執り行うのは、「小さなお葬式」や「よりそうお葬式」という名の葬儀社ではなく、地元の提携葬儀社です。
いわば、提携先の葬儀社が下請けのような形で葬儀を行うことになります。
そして、葬儀社は紹介手数料として葬儀費用の20~30%を「小さなお葬式」「よりそうお葬式」などに支払うというビジネスモデルです。

自分で地元の葬儀社を探す必要もなく、費用も一見わかりやすく低価格に見えるため、選ぶ方が増えてきています。
しかし葬儀業界内では、このようなモデルが問題視されつつあります。

この全国統一価格型の問題点は、大きく4つ。
① 葬儀社によって当たり外れがある
実際に葬儀を行うのは、地元の葬儀社。コールセンターのスタッフが割り振るため、自分で葬儀社を選ぶことはできません。
対応の良し悪しは、その葬儀社次第。もちろん当たり外れがあります。自分で選んだならまだ納得ができますが、そうでないためもし対応の悪い葬儀社になった場合の後悔や不快感は大きくなります。

② 実際そんなに安くない
 よく考えてみてください。全国で全く同じ価格のプラン。でも土地によって葬儀の流れ、火葬にかかる費用、風習は異なります。全く同じ価格で行うのはそもそも無理があるのです。
全国統一価格でできるのは、最低限絶対にかかる項目のみ。そのため追加費用が掛からないなんてことはほぼあり得ません。
また葬儀社は紹介手数料を支払う必要があるため、自社に利益を残すためより多くの売上を出したいものです。
そのため不必要なオプションの追加を勧めたり、高いものを勧めてくる可能性もあります。

③ 葬儀社のモチベーションが低い
 葬儀社にとっては紹介手数料の割合が大きく、利益になりにくい仕事です。
しかし利益よりも件数をとにかく稼ぐために提携をしている葬儀社も少なくありません。
利益が少なく、件数をひたすらこなしているとどうしても葬儀社のモチベーションは下がり、態度が悪いということもあります。

④ 責任の所在が分からない
ネット系葬儀社が受け付けるけども、実際に葬儀を行うのは提携先の葬儀社という構造上、トラブルの際にどちらに責任があるのか、消費者にとっては分かりません。
コールセンターと葬儀社の間での伝達ミスがあったり、実際の現場でミスがあったりした際に、どちらかにクレームを言ったり対応を求めても「あちらの責任になるので、そっちに言ってください」とたらい回されたという話もあります。

全国統一価格型のサイトの例

小さなお葬式
今ネット系葬儀社で一番大きなものが「小さなお葬式」です。
「小さなお葬式」に電話をすると、コールセンターのスタッフが対応し、実際に葬儀を行う地元の提携葬儀社に割り振ります。
小さなお葬式は、株式会社ユニクエストが運営しています。
そしてその株式会社ユニクエストの親会社は、埼玉県などを中心に「さがみ典礼」という名前で葬儀場を数多く運営しているアルファクラブ武蔵野株式会社です。
つまりいち葬儀社が、別の名前でネット系葬儀社も行っているというような構造です。

さがみ典礼は「高い」という評判が多く聞かれる葬儀社です。
その高い葬儀と「小さなお葬式」という安い葬儀をどちらの客層もゲットしようという戦略なのでしょう。

最近では「小さなお葬式」の葬儀場を作り始めており、全国にFC店のように展開する動きも見られています。
一方で2021年8月に「追加費用なし」という記載が消費者庁にとがめられ、約1億円の課徴金が命じられるなど向かい風も強いようです。
※関連記事:【特集】「結局どうなの?」小さなお葬式の評判をみんなのQ&Aからまとめてみた
※参考記事:「小さなお葬式」の費用と評判


よりそうお葬式
最近CMの放送がよく見られるのが「よりそうお葬式」
運営しているのは、終活・葬儀・相続などライフエンディングに関する事業を行う「株式会社よりそう」
2019年に約20億円のベンチャーキャピタルを調達し、今イケイケの企業です。
よりそうお葬式も「小さなお葬式」と同じビジネスモデル。
小さなお葬式より、比較的地域密着型の葬儀社と提携している傾向が強いと言われています。
小さなお葬式を後追いするような形ですが、小さなお葬式とどのような差別化戦略をとるのか注目されています。
※関連記事:【特集】「安いらしいけど質は大丈夫?」よりそうお葬式の評判をみんなのQ&Aからまとめてみた
※参考記事:「よりそうお葬式」の費用と評判


イオンのお葬式
小売り、ショッピングモールで有名なイオングループ内イオンライフ株式会社が運営する「イオンのお葬式」
こちらも同じビジネスモデルです。

イオンのブランド力、「格安」のイメージのもとで集客を行っています。
また提携先の葬儀社に対して、研修などを実施して品質の向上にも努めているようです。
※関連記事:【特集】「葬儀も低価格?」イオンのお葬式の評判をみんなのQ&Aからまとめてみた
※参考記事:「イオンのお葬式」の費用と評判


終活ねっと
大学生が立ち上げ、2018年に株式会社DMMが買い取った「終活ねっと」
こちらも同じビジネスモデルですが、2021年4月からリニューアルにより、サービスを一時停止中です。
リニューアルによって、ビジネスモデルが変わるのかにも注目です。(恐らく変わりませんが……)

葬儀社紹介型(オペレーターあり)

「いい葬儀」や「安心葬儀」などに代表的されるのが、葬儀社紹介型です。
全国統一価格型と同様に、サイト上に表示されている番号に電話をかけるとコールセンターに繋がります。
そしてコールセンターがお客様の要望や状況を聞いたうえで、提携先の葬儀社を紹介します。
異なる点は「葬儀プランの金額や内容は葬儀社に任せられる」ところ。
あくまでも「葬儀社を紹介する」というモデルのため、サイト運営側はプランを用意していません。
サイト上には各提携先葬儀社の特徴や料金プランが掲載されています。

依頼を受けた葬儀社は、お客様とコンタクトを取り、具体的な費用や内容を直接打合せします。
そして葬儀を終えた後、葬儀社がサイト運営会社に紹介手数料を支払う、というビジネスモデルです。

・自分で葬儀社を選ぶ必要がなく、オペレーターが状況や希望に合わせた葬儀社を紹介しくれる
・希望によって数社候補を出してくれる場合もあるため、自分で比較検討もできる
などのメリットがある一方、デメリットもあります。

全国統一価格型と同じく、サイト上に表示されている番号に電話をかけると、まず対応するのはオペレーター。
どの葬儀社を紹介するのかは、その運営会社独自のアルゴリズムや、オペレーターの裁量によって決まります。
サイトによっては、葬儀社が多額の広告費を払っている場合があり、その場合には広告費を払っている葬儀社により多くのお客様を紹介しなければなりません。
そのため例えばサイト上に表示されているAという葬儀社があり、そこ検討しようと考えて電話をしても、多額の広告費を払っているBという葬儀社を紹介されるということも考えられるのです。

葬儀社紹介型(オペレーターあり)のサイト例

いい葬儀
この形で今一番大きなサイトが「いい葬儀」です。
東証一部上場企業である、株式会社鎌倉新書が運営しています。
サイト内のコンテンツがかなり充実しており、掲載葬儀社数も多いため豊富な選択肢から選ぶことができます。

しかしいい葬儀の収益の多くが、広告掲載費。多いところだと月数百万円の広告費を払っています。
サイト内でのその葬儀社の露出度が高いのはもちろんのこと、お客様が葬儀を行いたい地域と、その葬儀社の施行対応地域さえマッチしていれば紹介される確率は高いです。
他の葬儀社が気になっていても、広告費を払っている葬儀社を紹介される可能性も。
本当に「状況や希望に合った葬儀社」を紹介してくれるかどうかは分からないのです。
※参考記事:「小さなお葬式」の費用と評判


安心葬儀
介護・シニアライフ分野でのインフラ提供を行っている株式会社SMSが運営する「安心葬儀」
葬儀社を紹介するアルゴリズムは公開されていませんが、問合せをすると概ね葬儀社を3社紹介されます。
その3社の中から、自分で比較検討して選ぶことができます。
サイト上に表示されている葬儀社情報は、葬儀社が自ら編集できるようになっており、その情報量や更新頻度が高い葬儀社が優先的に紹介をされる傾向にあるようです。
また提携している葬儀社がない地域の場合には、全国対応の「小さなお葬式」を紹介しています。
紹介サイトが紹介サイトを紹介する、という面白い縮図になっています。

みんなが選んだお葬式
業界内最大手葬儀社「公益社」の母体である燦ホールディングス株式会社のグループ企業であるライフフォワード株式会社が運営する「みんなが選んだお葬式」
葬儀社の品質を、専門の評価員が150以上の項目によりチェックを行い、一定基準を満たした葬儀社のみを紹介しています。
大手葬儀社のグループ会社のため、他の運営会社よりも葬儀事情に精通していているようです。
しかし、一葬儀社のグループ会社が運営している葬儀社紹介サイト。果たして本当に第三者目線で平等に葬儀社を紹介してくれるかどうかには、疑問が残ります。

セレなび(旧「葬儀本」)
「小さなお葬式」の運営会社である、株式会社ユニクエストが運営する「セレなび」
もともと「葬儀本」という名前のサイトでしたが、リニューアルを行いました。
全国の葬儀社、斎場、火葬場についての情報を検索することができます。
サイト内では「小さなお葬式」のプラン内容がいたるところに配置されているため、小さなお葬式への導線という位置づけともみられてもおかしくない状態です。

くらべる葬儀(旧「葬儀レビ」)
「よりそうお葬式」の運営会社である、株式会社よりそうが運営する「くらべる葬儀」
もともと「葬儀レビ」という名前のサイトでしたが、リニューアルを行いました。
全国約900社の中から、要望や地域にあった葬儀社最大5社の見積もりをさしてもらうことができます。
「くらべる葬儀」という名の通り、最大5社の見積もりを比べて選ぶことができるので、納得感が得られます。
こちらも「よりそうお葬式」のプラン内容がサイト内のいたるところに配置されていることから、よりそうお葬式への導線とも思われます。

やさしいお葬式
ITでエンディング分野を引っ張るライフエンディングテクノロジーズ株式会社が運営する「やさしいお葬式」
やさしいお葬式は、全国統一価格型と葬儀社紹介型が混ざったサイトです。
全国統一価格型も用意されている一方で、葬儀社独自のプランで葬儀を行うこともできます。
運営会社のライフエンディングテクノロジーズ株式会社の取締役は、名古屋を中心に50か所以上の会館を持つ大手葬儀社である「ティア」の社長、冨安徳久氏の息子、冨安達也氏です。
そのためなのか、やさしいお葬式にはティアの会館情報が豊富に掲載されています。

葬儀社紹介型(オペレーターなし)

葬儀社紹介型の中でも、オペレーターがないサイトも存在します。
サイト上に掲載されているのは、各葬儀社の特徴や料金プランです。
そして掲載されている電話番号に電話をすると、対応するのはオペレーターではなく、掲載されている葬儀社です。
掲載するのに葬儀社が広告費を払うタイプ、葬儀社個別にサイト専用の電話番号が掲載されていて、施行に繋がったら紹介手数料を支払うタイプなどがあります。

葬儀社に直接つながるため、すぐ相談できる、話が早い、オペレーターによる操作がなく純粋に葬儀社を選ぶことができるという利点があります。
一方で、まだ決めきれていない、一気に複数社の見積もりがほしいという場合には、一社ずつ電話をしなければならないのでちょっと面倒です。

葬儀社紹介型(オペレーターなし)のサイト例

「葬儀の口コミ」
オペレーターのいない葬儀社紹介サイトの代表的なのが「葬儀の口コミ」です。
葬儀業界への人材派遣会社である株式会社ディライトが運営しています。

サイト上には各葬儀社の特徴と料金プラン、そして実際に葬儀を行った人からの口コミが掲載されています。
独自のシステムを採用し、葬儀社のページに掲載されている電話番号に電話を掛けると、その葬儀社に直接電話がつながり、すぐに相談ができます。
掲載されている口コミをもとに、自分で葬儀社を選んで直接すぐに相談ができるシステムは紹介サイトの中では現状「葬儀の口コミ」のみです。


各種のネット系葬儀社、葬儀社紹介サイトについて紹介しました。 ネットで葬儀について調べたときに、今自分が見ているサイトはどの形のサイトなのか? 自分が望んでいる葬儀社の公式サイトなのか?他の葬儀社に依頼することにならないかをしっかり確認しましょう。

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