
宗教・宗派に縛られない葬儀はどう決める?無宗教葬の進め方を教えてください
たろ
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故人の意思を尊重しつつ、ごく親しい人たちが集まって心のこもった式にしたいと考えています。無宗教葬(自由葬)という選択肢も耳にしますが、進め方や実際の流れ、どんな演出・儀礼があるのかイメージが湧きません。
具体的には
・宗派を持たない場合、菩提寺や神社に依頼せずに葬儀社だけで執り行う手順
・無宗教葬で行う場合の式次第例(開式・黙祷・献花・メッセージ・音楽演出など)
・料金面や式場手配、僧侶・神職の代わりとなる進行役の立て方
・宗教式と無宗教式を組み合わせる混合スタイルの注意点
などを、実際に無宗教葬を経験された方や葬儀社の方から教えていただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
回答数 1件
無宗教

齋藤 親(東京葬儀)
東京都
特定の宗教や宗派を信仰していなかった故人様の葬儀は、ご家族の意向や故人様の遺志を最優先に「最も自然な形」を選ぶことが大切です。以下、ご参考までに主な選択肢と進め方をご案内します。 1. 無宗教葬(自由葬)の特徴と進め方 宗教色を排した式次第 開式の挨拶(司会が式の趣旨を説明) 黙祷・黙祷後の音楽(故人様の好きなBGM) 献花・献灯(祭壇に花やキャンドルをそれぞれ捧げる) 弔辞・思い出スピーチ(家族や友人のメッセージ) 映像・写真スライド上映(生前のエピソードや故人らしさを演出) 閉式の挨拶・出棺 司会・進行役の立て方 葬儀社のアテンド司会者が進行を担います。ご家族やご友人から「故人担当スピーカー」を数名選び、事前リハーサルを行うと流れがスムーズです。 2. 混合スタイル(ハイブリッド)の例 読経+自由追悼 少人数の仏式読経(宗教儀礼)→そのあと無宗教パートへ移行 神職による鎮魂詞+映像演出 神職に一言鎮魂詞を頂戴後、自由献花や映像プログラムへ →宗教的慣習を残しつつ、故人らしさを表現できます 3. 手続き・費用・式場手配 葬儀社への依頼 無宗教葬は「式場使用料+式次第演出費(司会・音響・映像機器)+祭壇装飾費」が主な費用項目となります。 宗教者手配なし 僧侶や神職を入れないため、宗教者謝礼費が不要。その分、映像演出や生演奏、オリジナル祭壇に予算を振り分けるご家族が多いです。 式場選び 葬儀専用ホール、貸ホール、ホテルの宴会場、ギャラリーなど、多様な会場が利用可能です。音響・映像設備の有無で料金が異なりますので、見学時に必ず確認を。 4. 注意点とアドバイス 弔いの礼節 無宗教でも「黒喪服」「焼香代わりの献花」「式次第に沿った時間管理」は押さえておくと参列者に安心感を与えます。 プログラムの共有 招待状や式次第を事前に配布し、式の流れや演出意図を明示すると、参列者が戸惑わずに参加できます。 ご家族間の合意形成 宗教色の有無はご家族で意見が分かれやすいポイントです。早めに話し合い、イメージを共有しておくことが成功の鍵です。 ――― 宗教にとらわれないお見送りは、故人様らしさやご家族の想いを自由に表現できる一方で、進行やマナー面で迷いやすい部分もあります。ぜひ一度葬儀社担当者と具体的な式のイメージをすり合わせながら、ご家族全員が納得できる無宗教葬のプランを練り上げてください。ご相談はいつでも承ります。
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